アイランドキッチンは開放感が魅力だが、油はね・丸見え・掃除負担が大きく、ズボラな人は後悔しやすい。共働き世帯には、手元を隠せてバランスの良いペニンシュラ型や、LDKを広く使えて動線最強な壁付けキッチンが現実的。流行より「疲れない家事」を優先すべき。

リビング階段かホール階段かの正解は、間取りではなく家の気密・断熱性能で決まる。性能が低い家では寒さ対策としてホール階段が無難。一方、高気密高断熱住宅ならリビング階段は空調効率を高め、家族の気配も感じられる。音や匂いは設計で解決可能。

パッシブデザインとは、太陽の熱と光を設計でコントロールする考え方。冬は南の窓から熱を取り入れ、夏は軒や外部シェードで日射を遮るのが基本です。南向きの土地に固執せず、日当たりシミュレーションと窓・軒の設計が快適性と省エネを左右します。

高性能住宅で第3種換気を選ぶと、冬の冷気流入と熱ロスで快適性と暖房効率が大きく低下します。第1種熱交換換気は初期費用こそ高いものの、室温を保ったまま換気でき、寒さのストレスを防げます。重要なのは費用対効果より、毎日の体感温度とメンテナンス性です。

住宅の熱損失の大半は窓が原因。アルミや複合サッシは結露と寒さの元凶で、最低でもオール樹脂サッシが必須。6地域ならLow-Eペアガラス＋樹脂スペーサーがコスパ最強。予算次第でトリプルも検討。

家の寒さ・暑さ・結露の最大原因は「窓」。特にアルミサッシは熱を伝えすぎ、日本の家が寒い元凶です。コスパ重視なら最低条件は「オール樹脂サッシ＋Low-Eペアガラス＋樹脂スペーサー」。地域と予算に合わせて選べば、光熱費と結露ストレスを大きく減らせます。

「耐震等級3」には簡易計算と構造計算の2種類があり、安全性は別物。壁量計算だけの等級3では大地震に耐えられない可能性がある。家族の命を守るには、全棟で許容応力度計算を行った耐震等級3を選ぶことが必須。

「高気密・高断熱」は言葉ではなく数値で判断すべき。6地域で快適に暮らす合格ラインはUA値0.46（G2）とC値0.7以下。ZEH基準では不十分で、気密測定をしない家は性能を語れない。数値を即答できる住宅会社を選ぶことが後悔しない家づくりの近道。

ZEHや長期優良住宅など高性能な家は、補助金や減税により結果的に総支出を抑えられます。国・自治体の補助金制度は早い者勝ちのため、性能基準と申請時期の把握が重要。補助金をあてにしない資金計画が失敗を防ぐ鍵です。

家づくりで迷う「どこにお金をかけるべきか」を物理的根拠から解説。窓・断熱・耐震など後から変えられない部分は投資、設備や内装は将来交換前提で節約するのが正解。35年先まで得する予算配分術を紹介します。