今回は窓の性能についてです。
窓には何種類かあるので見ていきましょう。
窓の種類
図解の通り窓枠はアルミ→アルミ樹脂複合→オール樹脂→木製の順に断熱性能が良くなります。
ガラスの枚数、中間層のガスの種類も矢印の順に断熱性能が上がります。
①.アルミサッシ
実家が10年以上前に建てられた方の家はおおよそほとんどのお宅がアルミサッシ、単層ガラスの窓になると思います。
断熱性能が一番悪く、室外と室内の寒暖差が発生すると窓に結露が発生し、びしょびしょになります。
皆さんも子供の頃窓の結露で落書きをした事が、一度はあるのではないしょうか?笑
よく、ドラえもんを描いてたな~(遠い目)
この結露、家にとっては最悪の環境になります。
窓が結露しているということは実は壁内も結露しているのです。
壁内結露が発生すると壁内の断熱材や構造体がカビてしまい、最終的に腐ってきてしまいます。
そうすると家の寿命が30年程度しかもたなくなってしまうのです。
もうアルミサッシ・単層ガラスで建築している住宅会社は存在しないと思いますが、もしあった場合はグレードアップするか、そもそもそんな住宅会社は避けましょう!
②.アルミ樹脂複合サッシ
ほとんどの有名ハウスメーカーが実はアルミ樹脂複合サッシを標準設備としています。
積水ハウス、住友林業、ヘーベルハウス、パナソニックホームズetc
アルミ樹脂複合サッシのメリットは強度があるという点です。
オール樹脂サッシでは実現できない大きさの大開口を作ることができます。
デメリットとしてやはり結露が発生しやすい点です。アルミを使っている以上しょうがないですね。
家の寿命を考えるならばアルミ樹脂複合サッシではなく、頑張ってオール樹脂を採用しましょう。
③.オール樹脂サッシ
価格、性能のトータルバランスで優れているがオール樹脂サッシです。
オール樹脂サッシでは作成出来ない大開口の窓枠をアルミなら作成できます。ただし昨今の樹脂サッシの強度も向上し高さ2.4メーター、幅1.8メーターまで作成できます。(LIXIL:エルスターSの場合)
この大きさが出来れば十分では無いでしょうか。ちなみに私はこの最大サイズで大開口を採用しました。相当な大きさだと思います。
(出典:LIXIL WEBカタログ抜粋)
結露が発生しづらく(全くしない訳ではありません)家の寿命を長持ちさせてくれます。
「家は、性能」でお馴染みの一条工務店は驚異のオール樹脂サッシ・トリプルガラス・クリプトンガス充填のモノが自社工場製で標準設備となっています。流石ですね…
デメリットとして
- ペアガラスなので窓が重たい。
- 価格が高め
という点があります。
重たさに関してはどうしようもありませんが、アシスト付きの取っ手もあるので開閉が出来ない!なんてことにはならないと思います。
価格に関してもオール樹脂サッシが標準の住宅会社なら仕入れ価格も抑えられているのでそこまで上がる事はありません。
③.木製サッシ
木製の窓枠が1番断熱性能が高いのですが、やはり断熱性能が上がる程高価になってきます。
木製窓枠については標準設備にしているハウスメーカーは一つしかなく、北欧輸入住宅で有名なスウェーデンハウスしかありません。(他にもあったらごめんなさい)
木製の窓枠は断熱性能は頭一つ抜けていますがきちんとデメリットも存在します。
- 木なので湿度によって水分を吸収し膨張する。
- 木なので定期的にオイル等を塗布してメンテナンスする必要がある。
- 夏場などの湿度が高い日だと、気が吸湿して窓が開かなくなるこどかある。
中々面白い特性を持っていますよね。
定期的にメンテナンスをしないと割れてきてしまうそうです。
総合的に手間のかかるものですが、この手間も楽しめる方は是非採用してはいかがでしょうか。
スペンサー
(出典:LIXIL WEBカタログ抜粋)
オール樹脂サッシの中にはスペンサー部分のみアルミ製のモノの存在します。
スペンサー部分のみと侮ってはならず、スペンサー部分も樹脂製のモノを選ぶようにしましょう。
住宅会社に事前にスペーサーの素材まで確認しておくのが得策です。
総評
価格と性能のバランスが良いのはオール樹脂サッシ・ペアガラスです。
資金に余裕があればトリプルガラス(ykkap:apw440)にしても良いと思います!
それでは!
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